エンジンがかからないとのことでレッカー搬送にて入庫。
走行距離は148000km。
クランキングすると「引っかかる感じ」
ダイアグ「異常 なし」
☆診断開始
圧縮との関係を調べるため、グロープラグを外してクランキングをしてみました。インジェクターのコネクターは外して燃料は出ないようにしておきます。するとクランキングは正常になりましたが、#2のグロープラグの穴から真っ黒な軽油臭い液体が噴出してきました。 インジェクターの開固着でかからないと推測。
これを調べるためにのインジェクターを外します。 まずは運転席のシートを外して。 ヘッドカバーを外してインジェクターを外します。 インジェクターのノズル部分は真っ黒に湿っている。
#2インジェクターのせいで燃圧下がってしまい。始動できないことが考えられます。
とりあえず圧縮を測定。
結果、基準値内だったため、インジェクター開固着で作業を進めていきます。
☆組み付け
今回は燃料の噴射しっぱなしがあり、エンジンオイルも少し増えていたのでエンジンオイルとオイルフィルターの交換。ついでに燃料フィルターも交換します。 そして、インジェクターはIDの登録も必要です。
ようやくエンジンがかけられるまで組みあがりました。 燃料のエア抜きをして。
エンジンかけてみます。
エンジンの調子良好。ラフアイドルもなし。OK! これにて修理完了です。
☆まとめ
今回はインジェクターリークのせいで燃圧が下がり、1気筒が原因で始動できない事でした。
今まであまり聞いた事が無い事例だったので戸惑いましたがディーラーさんに聞くと無い事例では無いとの事でした。
やっぱりインジェクタークリーナーとかのケミカル品は使った方がいいのかなぁと思いました。